日本の交通機関についての印象

日本に滞在して気が付いた事をフィリピン人の友人たちからお昼ご飯を食べながらヒアリングしてみました。色々と便利な事、不便な事が出て来たのですが気になったのが交通機関に関する話題でした。

「日本の交通機関は本当に優れているし正確だと思う」とは言うものの「一人で乗りこなすのは至難の技」というコメントも。最近ではGoogle mapを使って目的地を入力して路線を調べるのが一番便利だそうです。電車のホーム番号も運賃も分かるので。フムフム。

ただし駅の切符売り場では切符の買い方も乗り換えも全く分からないそうです。そもそも日本語表記しかなかったり字が小さかったり。

そしてさらに「バスはお手上げ」との事でした。まずバス停で路線が分からない(英語表記もない)。地図でどの辺りを通っているのかも分からない。降りるバス停のアナウンスも聞き取れない。電光掲示板の表示も日本語で読めない。

日本人が全て一緒に同行してくれて電車の乗り換えもバスも使えたらどこにでも行けるのだろうけれど、自分たちだけで使いこなすのは無理だと思うと言うのが共通した意見でした。

外国人の方向けに出来る事、改善点が色々と見えてきたように感じました。

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日本人に対しての距離

海外ビジネスコーディネートをしていてよく直面する課題は海外進出先のローカルスタッフと日本人スタッフの距離感です。ローカルスタッフは日本人スタッフに気軽に話しかける事が出来ず、とても気を遣います。時に報告をしなくてはいけないことを後回しにしたり、日本人スタッフが気付くまでそのままにしたり。決してやらなくてはいけないことに気づいていない訳ではないのですが、日本人スタッフに「指示を出しては失礼なのではないか」「メンツをつぶすのではないか」という気配りがローカルスタッフの行動を鈍らせます。その結果仕事の進みがとても遅くなり様々な問題を発生させる結果となります。

私は丁度ローカルスタッフと日本人社員の間に存在していてどちらの気持ちもわかるので良く「間に入って何とかしてくれ」と言われることがあります。橋渡しをすることで仕事が進むこともありますが、根本的に両者が直接課題を解決できるようにならなくてはいけないのではないかと思っています。

そんな時に必要な事は目に見えない障壁を取り払う事。目先のメンツや相手の事を思いやることも必要ですが、一番大切にしなくてはいけないことは「会社の仕事として顧客に対してベストを尽くしているか」というマインドを共有しているかどうかです。それを最優先に考えればおのずとやるべきことを決まってきます。

「異文化を理解する」とよく言われますが実はこういう小さな事を一つ一つクリアしていく事が異文化理解なのだと思います。

簡単なように見えて難しい。これは関係者全員で共通意識を持つ機会を持ち話し合う事でしか解決しないのではないかと思います。

※写真はベトナムの高速道路からの風景。

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[地域型サマースクールプロジェクト] 明治大学国際日本学部授業

サマースクール

明治大学国際日本学部の横田学部長先生の「まちづくり教育論」の授業へお呼び頂きました。今回は「まちづくり」がテーマでしたので通常の「世界ビトになろう!」の授業とは異なり現在株式会社リエゾン・デートルが企画立案し地元中野の地域の関係各所にご提案中のインバウンド観光客の子供達向けのサマースクールについてプレゼンをさせて頂きました。

この企画はあるフランス人の父子家庭の男性が10歳の男の子を連れて日本にビジネスでやってきたことから始まりました。その方は舞台演出家で昼間自分が仕事をしている合間に息子を案内して日本文化に触れられる機会を与えてくれる人を探していました。丁度10歳くらいの娘さんがいて英語が話せる(10歳の男の子は英語が話せました)友人がいたのでアテンドをお願いしました。彼女は子どもが喜ぶイベントや企画にとても詳しく男の子と大変仲良く充実した時間を過ごしてくれました。お願いした期間が終了した後に彼女から「こういう風に家族連れで日本に来る人は意外と多く子供が滞在出来て日本を楽しめる場所があると良いと思う。海外在住で一時帰国している日本人の子供も行き場が無いらしい」と相談を受けました。彼女自身は仕事もありとても忙しいので自分では立ち上げられないとの事で私にアイディアを授けてくれたのでした。

そこから様々なデータを調査し、訪日観光客は平均して11日程度滞在しており家族連れが多い事。日本にはサマースクールが未だ多くは無い事などを知りました。

そして今私が住んでいてグローバル化を目指している中野でサマースクールを開催してみるのはどうだろうかと思いついた訳です。中野にはカルチャーとサブカルチャーのコンテンツが沢山あり、かつボランティアで参加をお願いしたい学生の方も沢山いる。更にそれらの学生さんは海外からの留学生や国際関係を学んでいる方も多い。食事の手配をするにも美味しいお店が沢山ある。そして地元中野を愛する人が沢山いるので中野らしいコンテンツを企画することが出来る。現在この企画を実現すべく調整中でその途中経過を学生の皆さんにお話をし更にコンテンツ企画を募らせて頂きました。

沢山のアイディアと共に「ボランティアで参加したい」という生徒の皆さんも多く声を上げて下さりました。とてもありがたく実現に向けて更にまい進したいと思っております。

 

陸前高田市立高田東中学校訪問

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東日本大震災時に大きな被害を受けた陸前高田を訪問しました。今回の訪問の目的はNPO国際人をめざす会理事の越村佳代子さんが震災後続けてこられている中学校へ書籍を寄贈するという活動に参加をさせて頂く事でした。

陸前高田は震災後5年経過しても未だその傷跡は深く、海岸線では高い防波堤が築かれ高台に住居が移築されつつはありますが小中学校の校庭には仮設住宅がぎっしりと軒を連ねています。訪問をした高田東中学校も同じ状況でした。

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中学校3年生の生徒の皆さんと約1時間交流の時間を持たせて頂きました。NPOから参加をした4名がそれぞれ持参した本について説明をして本に込めた思いを述べさせて頂くという趣向で私は最近読んでとても面白かった小説を紹介しました。小説の世界に時に深く入り込む事が私の中でとても大切な時間である事。想像力を持つことの面白さなどについて自分なりにお話をさせて頂きました。

「国際人をめざす会」からの訪問という事で生徒の皆さんからは活発に世界と関わる事について質問が出ました。「世界にでて初めて知ったことは何ですか?そしてこれからさらに知りたいと思う事は何ですか?」「今年の夏に短期留学をするのですが外国の人に喜んでもらえる日本らしいものって何ですか?」などなど。とても快活で元気の良い皆さんでした。

被災をした経験がどのように生徒の皆さんの心に影響を与えているかは計り知れないものがあります。最後に生徒の皆さんが作成した日めくりカレンダーを頂きその言葉の一つ一つの重さに心を打たれました。

陸前高田市立高田東中学校

彼らと同じ気持ちになることは出来ない。彼らにあのような体験をしないでもらいたかったと思っても取り返せない。彼らが体験から得た強さや生きる力を知ることでこちらが力を頂いているのだと思います。

越村さんから「早く被災地と呼ばなくて済むようになってほしいしその手伝いをしなくては」という言葉を聞きその通りだと思いました。

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[世界ビトになろう!]出前授業‐岩手県立金ヶ崎高等学校

出前授業資料

6月30日に岩手県立金ヶ崎高等学校にて出前授業をご提供しました。今回は理事として参加をしているNPO法人「国際人をめざす会」へのご依頼への対応で、授業の内容は通常ご提供している「世界ビトになろう!」であるという言わばコラボ企画でした。

全学年350名、保護者7名、教職員の先生方に対しての授業でした。あらかじめ学校側からは生徒の皆さんの様子を「生徒は純朴・素直。英語力はやや自信が無い生徒がおり、いわゆるカタカナ語や社会現象の理解に少し時間がかかります。講演会がきっかけとなって、彼らが少しでも外の世界への理解を深めてくれればと願っております」とコメントを頂いておりました。

「世界と関わる」をテーマにしますと気を付けないとカタカナ語を多用してしまうという傾向がありますので、いかに分かり易く平易な表現を使うか、共感を得る話し方とは何かという点に留意して準備を行いました。授業の資料は写真、データ、イラスト主体として作成をして、海外の場所などは地図を見て頂きどの辺りにあるのか直観的に理解しやすいようにしました。

最初は緊張されていた生徒の皆さんでしたが「苦手な英語の克服法」など具体的に今から出来る事をご説明しましたらとても強い関心を示してくださいました。また事例で紹介した動画については「ベトナムに今凄く興味があるのでベトナムの仕事を知ることが出来て面白かった」というコメントも頂きました。

今回はNPOとのコラボ企画ということで、NPOの理事に3名同行をして頂きました。NPOとして提供する授業の評価もお願いをしていましたので身が引き締まる思いでしたが、授業のどの部分で特に生徒の皆さんが関心を示していたか等大変細かく意見を頂く事が出来ました。特に印象深いコメントが「失敗体験を語ると距離感が大きく縮まっていた」という点です。授業が始まる前にプロフィールで海外との関わりや経歴をご紹介頂くと生徒の皆さんは「自分とは違う世界の人」と思ってしまいがちで緊張をしてしまっていたようでしたが、私自身の留学後の留年体験や学生時代の成績は振るわなかったなどというエピソードで「あれ?普通の人なのかな?」と親近感を持ってくれていたようだとという事でした。今後は生徒の皆さんとの距離を縮める「アイスブレーキング(氷を解かす)」をなるべく授業の早い段階で行い、親近感を持って授業を受けて頂けるように努めていきたいと思っています。

金ヶ崎町は国際交流協会もあり(マスコットのコクサイ恐竜くんは金ヶ崎高等学校の生徒の方のデザイン!)、史跡や豊富な農産物もあるとても豊かな町でした。金ヶ崎を世界に発信する事も是非皆さんにやってみて頂きたいなと思いました。

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