世界遺産を知り関わる。

14055020_1080600238685662_2513899105414528361_n

2016年8月20日か23日までの4日間、フィリピンから視察で訪日された一行に通訳として同行をさせて頂きました。目的は「棚田の保存活動を学ぶ」でした。

フィリピンからの来訪者はユネスコの世界遺産に登録をされている棚田を有するフィリピン・バナウェア市の市長と棚田を保全している農家の方々、棚田の保全を支援している民間企業の経営陣の方々でした。日本の農業系ITの企業が視察を企画して受け入れを行い、今回は九州の様々な棚田を訪ね日本での棚田の保全と現状を学ぶ内容でした。

弊社の仕事は各地で行われた視察研修会時のプレゼンや質疑応答の通訳が主でしたが、とても深い学びを得る内容でした。棚田はフィリピンで2000年、日本でも600年を超える歴史があります。そして水田としての役割だけではなく、文化的・歴史的・宗教的にとても大きな意味のある存在なのです。とは言えその管理と保全はたやすく行えるものではなくフィリピンの棚田は世界遺産の中でも消滅の危機に瀕する「危機遺産」としても登録されており、かたや日本でも農業人口が減り耕作放棄地が増えているのが現状です。今回の視察研修では結果的に「簡単に導入できる技術や手法」が見つかったというよりは、お互いの現状を理解し「共通の課題」を認識して、今後いかに協力をして解決をしていくかという方向へ発展したように感じました。

国を越えて「棚田」という共通点を持つ人々がその保全に知恵を絞る。そのようなスケールの大きな活動に関わらせて頂けた事に感謝をしております。今回のお仕事に関わることが無ければ世界の棚田について知ることもなかったのではないかと思います。

冒頭の写真は日本の棚田。下の写真はフィリピンバナウェの棚田です。それぞれ趣があって素晴らしいと思いました。

_DSC0572

広告

いくつになっても日々挑戦

ある程度経験値が増えてきても、仕事の難易度は下がることは無く、逆によりチャレンジングな仕事を頂く事が増えているような気がします。

例えばコーディネート兼通訳や翻訳の業務はある程度業種を絞って専門化し語彙や専門用語などを積み上げていく方が仕事はやり易いのですが、時に全く新しい分野のお仕事を頂く事があります。そんな時はその仕事の背景から参考情報まで細かく調べて自分なりに理解を深めてから対応をさせて頂きます。日々複数の案件を抱えている弊社としてはかなり負担の重い仕事になるのですが、敢えて挑戦をすることを心がけています。

自分の関心が無かった分野のお仕事を頂けるという事は新しい分野を知るチャンスです。自分の知っている事だけ、得意な分野だけを選んでいては会社としても人としても成長はありません。

固くなりかけている頭を柔らかくして情報を吸収することが出来る機会と思って日々頑張って行きたいと思います。リミッターを外してみると広がる世界は面白いです。

写真はフィンランドデザイン美術展のカタログです。担当させて頂いた翻訳作業それはそれは大変でしたが、その後北欧デザインについて理解が深まりとてもありがたい経験をさせて頂きました。

美術企画イメージ

 

エポックメイキングな出張

2016年8月にベトナムへ出張に行ってきました。現在、ほぼ毎月訪問しているベトナムには4年前クライアントの日本人社長と二人で訪れ営業活動を始めた時からご縁が始まりました。当時は事務所も無く、まずは有望顧客の開拓から始めたのですが、地道に少しずつ業務を広げ現在ではベトナムに2社、シンガポールに1社を運営されるに至っています。

今回の訪問時の私の業務はベトナムの2社目の立ち上げと中途採用のスタッフに向けた会社の方針説明、教育などが主だったのですが、もう1つ思い出に残る出来事がありました。

それはベトナム人の営業スタッフと共に二人で動き新会社に一件受注を頂いたという事でした。日本人社長の方はとても営業力があり通常営業はほぼ全て社長がされているのですが、今回は社長は全く関わらず「頑張れ」とだけ言って下さり私たちを送り出してくださいました。ベトナム人スタッフがきっかけを作り私が後ろからバックアップをして営業を行い、結果として公的機関から立ち上げたばかりの会社が受注を頂けたのです。

何よりも嬉しかったのはベトナム人スタッフとのチームワークで受注を達成できたことです。そのスタッフの真面目さを常日頃から知っていたので具体的な案件に出来た時は本当に嬉しかったです。

勿論、受注をした時から本当の仕事が始まりますのでこれから納品までの間は気が抜けないのですが、彼が汗をかきながら様々な対応をしてくれています。出張ベースでクライアントへのお手伝いをしている私は彼を残して帰国したのですが全く心配なく帰ってくることが出来ました。

弊社の海外ビジネスサポートの業務はクライアントと意識を合わせてその会社にとって有益と思える事は出来るだけの事をさせて頂いています。「営業もしているの?」と驚かれることもありますが、こちらとしては逆にそこまでの仕事のチャンスを与えて下さるクライアントの懐の広さを感じます。海外で様々な条件で営業活動をさせて頂く事は弊社にとり、大変貴重な経験、そして財産となっています。

写真は日本へ帰国した日の朝のホーチミンの朝焼けです。今までの仕事とは異なる達成感があり万感胸に迫る思いで見つめた風景でした。

13912848_1077016605710692_3677489852548798648_n

 

【世界ビトになろう!出前授業】ユニークであること

「世界ビトになろう!」の出前授業で繰り返しお伝えしている事は学生の皆さん一人一人に自分の強み(得意な事、ずっと続けている事や特徴)に気づいてその力を活かして欲しいということです。強みを活かすことが出来れば周囲から必要とされやりがいを得る事が出来ます。やりがいを持って社会と関わることはとても楽しく、その感覚を学生の皆さんに是非味わってほしいと思っています。

実は私自身も日々「自分が世の中の役に立てる強みはなんだろうか」と考えています。強みは実は日々変わっていくものでもあるので一つの特徴にこだわらずに時に視点を変えて自分を見つめてみたりもします。

先日ある学校で授業をさせて頂いた後に先生から「海外経験を活かして教育の仕事に専従している人は多いけれど、海外ビジネス事業と教育事業を並行して行い常に海外の最新情報を提供してくれている人は酒井さんくらいですよ」とコメントを頂きました。自分ではごく自然に行っている事が客観的にみると特徴になっているのだと気付いた瞬間でした。

私にとって日本と海外のビジネスの架け橋として仕事をすることは私に与えられた天職だと思っており、海外の情報を学生の皆さんにお伝えして世界観を広げるお手伝いをする事は使命だと感じています。どちらも大切でどちらもやり続けるべきこと。それが私のユニークさになり、世の中のお役に立てているのであれば本当にありがたいことです。

写真はベトナム・ミトーの近くのお寺です。フランスと中国の影響を受けたお寺はとても美しかったです。

13892260_1074928235919529_4551654352991893670_n

 

「月刊グローバル経営」に寄稿させて頂きました。

日本在外企業協会が発行している「月刊グローバル経営」にて記事を書かせて頂きました。「月刊グローバル経営」は機関誌で、会員企業のトップ、人事部門、海外事業部門、総務部門、海外安全担当部門、広報部門等で読まれておりますが、その他大学、官公庁、JETRO海外事務所、海外日本人商工会議所等で購読されているそうです。そのような機関紙に私の考えを掲載頂けた事をとても嬉しく思います。

海外の若者と日本の若者の意識の違いについて、宜しければご一読ください。

http://www.liaisondetre.jp/pdf/2016jul_aug_global_keiei.pdf

写真はベトナム・メコンデルタの湿原です。

13892329_1074927819252904_3632362643152831396_n

 

 

オリンピック・パラリンピックに学ぶ

先日NPO法人JAMSNET東京(ジャムズネット東京)主催の講演会に参加を致しました。JAMSNET東京は海外居住経験を持つ医療、保健、福祉、教育、生活等の各分野における多職種の専門家、専門団体ならびに経験豊富な会員が、「日本語や日本文化を継承し、国境を跨いで活動する人々」を支援する非営利団体です。

講演会のテーマは「オリンピック・パラリンピック直前!アスリートと応援団のための健康対策」で、講演の内容は多岐に渡りました。元JリーグのGM、サッカー日本代表のチームドクター、NHK産業医、元オリンピック女子バスケットボールの選手、元パラリンピックの視覚障害柔道選手が思い思いの角度でスポーツや応援者としてオリンピック・パラリンピックへ参加する場合の心構えについて語られました。具体的な訪問先での感染症などの病気やけがの対策、パラリンピックへの同行医師が不足している事情からオリンピック後の選手のメンタルヘルス管理の重要性など、華やかな舞台の周囲には様々な課題もある事を学ぶことが出来ました。頂点を目指すという崇高な世界には頂点に到達しなかった無数の方々が存在する事。また出場選手以外にも多くの関係者が関わっている事などを改めて実感しました。

海外との最大の交流の機会であるオリンピック・パラリンピックについて懇親会時に講演者の方に質問をさせて頂いたのですが「各国の選手との交流は無条件に面白かった。けれども英語が話せなかったので伝えたい事が充分に伝えられず悔しい思いもした。もっと話せたらもっと世界が広がったのに」とのコメントがありました。シンプルにコミュニケーションを取れる英語教育が今本当に必要とされている事も痛感しました。東京オリンピックまで後4年。

これらの貴重な意見を刺激に出来る事を始めなくてはと思いました。

20160731_151309