真実とは何か。

仕事柄様々な国の方とお会いする機会が多く、私自身好奇心が旺盛であることから相手の方の国について色々と質問をさせて頂きます。どちらかというと直接お会いして伺ったお話をそのまま正しい情報と認知してしまう事が多いのですがそんな自分の姿勢を改めなくてはいけないのではないかと思える事がありました。

アメリカの大統領令による移民制限やヨーロッパの難民についての各国の反応を新聞で読むことが多いので現状を学ぶためにある1冊の本を読みました。「シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問」(パトリック・キングスレー著、ダイヤモンド社)という本でした。この本ではシリア難民と共にシリア周辺諸国の「経済移民」についても記載がありその違いについても学ぶことが出来ました。

ちなみに「難民」「移民」の違いとは以下のように定義されています。

「難民(refugee)」とは。(国際法により定義)

(1) 自国において「迫害をうけるおそれ」がある
(2) 「迫害のおそれ」が、人種、宗教、国籍、特定の社会的集団の構成員であること、または政治的意見に基づく
(3) 既に自国外に逃れている
(4) 自国政府の保護を受けることができない(あるいは迫害のおそれがあるから保護を望まない)

「移民 (immigrant)」とは。(明確な定義は無く、1997年に当時の国連事務局長の提案した定義)

(長期の)移民とは、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12か月間当該国に居住する人のこと」となっており移動する目的や原因には一切触れていないので、海外赴任、転勤、留学、研修、海外旅行なども12か月以上であれば全て含まれることになる。

この本の中にはシリアの「難民」と同じ時期に「経済移民」と言われるシリア周辺の諸外国の人々が国を逃れて移動しており、EU圏の国々を目指していた事が書かれています(2015年時点)。「経済移民」は自国よりもより良い環境を求めて自由意思で移動する人と思われがちですが、それらの国の人々は実は独裁的な政治の下で自由を持たず、職業選択も政府に決められその方針に背くと虐げられている場合も多々あるという事でした。

実はある国の政府関係者と日本国内でお会いしてその国についてお話を伺う機会がありました。実はお会いした際には同国について事前にあまり知識を持たずにおり、ご説明では資源が豊富で治安も良く国民は愛国心が大変強い事。就職先は国境警備を希望する人が多い事も愛国心の表れであるとのコメントでした。たとえ財布を落としても必ず中身が入ったまま戻ってくるなどの事例もあり日本と似ている国なのかもしれないと感心したものでした。

今回読んだ本ではその国から大量の経済移民が国外脱出をしており、理由としては政府の独裁政治下では国民に自由は無く、政府の指示に従わないと拷問などもされているとの事が記載されていました。あまりに大きな見解の違いに正直とても驚きましたが、真実は何かと言う事を考える機会となりました。

この書籍の情報を鵜呑みにすることも一面的です。出来るだけ多くの情報を自分なりに集める事と多くの方の意見を聞く事で自分なりの仮説を構築することが大切と思いました。

あまりに一方的な情報を目にしたら「本当にそうなんだろうか」と違う視野から物事を検討するように可能な限り多面的に情報を集める事をしていかなくてはと思った機会でした。

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